2021-11-21

最後に残るのは暮らし

丁寧な暮らしとは?

雑誌でも「ていねいな暮らし」特集みたいなものをよく見かける気がします。
手作りのお料理が並んでいて、無農薬のお野菜、ひと手間かけてる感じ。
以前の私はていねいな暮らしという言葉が大嫌いでした。
今でもそんなに好きではありません。
フルタイムで仕事して子育てをしている身にとって、手間暇かけたていねいな暮らしの見本は
おしつけがましく、こうしなければいけない、これが正解と言われているようで辛かったです。
そんなていねいな暮らしとは程遠い生活をしていますから。

ある時立ち読みした本に大好きな作家のよしもとばななさんが書かれた記事がありました。
「最後に残るのは暮らし」と書かれていました。
どんなにお金を稼いでも出世しても、名誉があっても最後死ぬ寸前まで残るのは日々の暮らしということです。
確かにそうだなと妙に納得したのを覚えています。

どんなに忙しい生活の中でも、子供がいてもいなくても、仕事をしていてもしていなくても、子供でも大人でも
毎日暮らしている。食べて寝て着替えて起きてを繰り返している。
「あぁそれが暮らしで生きているということなんだ。それしかないんだな人って」と思うのです。

「ただ暮らす」をしてみたくなった

その言葉が決めてになったわけではないけれど妙に印象に残っていたことは確かで。
それから数か月後、銀行員を辞める決意をしました。
お金を稼ぐとか、誰かに認められたいとか、他人からすごいと思われたいとか、
そんなことより「ただ暮らす」をしてみたくなったのです。
もちろん片づけコンサルタントとしてもっと活動したいという気持ちがあったのですが。
毎日の暮らしをより感じる時間が欲しいと思ったのです。

片づけは暮らしを感じる第一歩

片づけをする前はていねいな暮らしとは程遠い自分が嫌でその言葉を嫌いと感じていたのかもしれません。
雑誌で見るようなキラキラとしたていねいな暮らしではないけれど、片づけを終えた今の暮らしはとても大好きです。
暮らしを感じることや大切にする方法としてもやはり片づけが一番近道な気がします。
片づけを終えてすべてのモノと向き合い、ときめくモノだけになった部屋で暮らしていくことは
より自分が何が好きか分かるし何が心地いいかを感じることができます。
まだ会社を辞めるまで3か月程あるけれど、今のちょっと忙しい暮らしも感じながら
新しい生活で体感する「暮らし」も楽しみに今を生きたいと思います。

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